正体不明のお色気美女

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『やるドラ サンパギータ(PSP版)』クリア後感想と100%セーブデータ配布

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 やるドラシリーズの三作目『サンパギータ』をクリアしたので感想を書きました。

 あと、今現在のネット上に達成率が100%のセーブデータがないようなので、私が攻略したものを配布しています。

クリア後感想

 面白かったです。やるドラシリーズは一作目の『ダブルキャスト』から発売順にプレイしているのですが、今までの二作品と比較しても優劣を付けがたい作品でした。

 以下では、物語のあらすじとテーマを元にして感想を書き連ねていきます。

あらすじ

 大学生の主人公が記憶喪失のフィリピーナと暮らす。

 シリーズ共通の題材は「大学生の主人公と記憶喪失のヒロイン。そして恒例の共同生活」です。
 
 そして、今作ではヒロインの属性が、大学生(一作目)でもなく、女子高生(二作目)でもなく、フィリピーナでした。その結果、本作はフィリピンを題材にしているという珍しいゲームになりました。

 本作におけるフィリピン的な要素を列挙すると、フィリピン語、貧民、スラム街、華僑、サンパギータ……といった感じで、これらによる異国情緒な雰囲気のおかげで、プレイ中は、異文化交流をしているような気分になっていました。

 そういった「フィリピンを題材としている珍しさ」が、今作の物語に対しての最大の評価点です。

テーマ

 愛は覚悟を要する。

 マルチエンディングである本作で、GOOD、NORMAL、BAD、どの結末においても通底しているであろう命題はこれでしょう。物語の途中でなし崩し的にヒロインを抱くとBADに突入しますし、GOODのすべては主人公が覚悟した結果ですので。
 
 GOOD1「手紙」では、主人公はフィリピンに強制送還となったヒロインを追って、フィリピンでヒロインと一緒に、一から生活を始めます。

 GOOD2「再会」では、主人公は抗争に参加してヒロインを救出した一方で、人を殺めたことを償うために懲役について、出所してからフィリピンで母親となったヒロインと再会します。

 GOOD3「永遠に」では、主人公は抗争に参加してヒロインを庇って命を落としてしまい、数年後に幽霊となって、フィリピンで主人公との間に生まれた子供を育てているヒロインを見守ります。

 どのGOODをとっても、主人公がヒロインを愛することに対してどれほど誠実であったかが分かるかと思います。このような愛が誠実さを貫いていくという覚悟なくして得られるでしょうか。

 全体的なストーリーに関しては、正直なところ、発端に関して未解決な謎があったり、後半の展開が性急すぎるきらいがあったりして、評価しがたいです。しかし、主人公の誠実さについては、社会的側面だけでなく個人的感情から、無視できない魅力があるように感じました。

 愛は覚悟を要するということ、そのテーマを体現してくれた主人公が、印象に残りました。

さいごに

 最後に、忘れてはならないのはヒロインである「マリア」の魅力のことです。キャラデザが士郎正宗だとか、中の人が林原めぐみだとか、そういった情報はありますが、まあ、画像はこの通り用意したので各自ご確認下さい、ということでお願いします。
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 声あり動きありで見ると、殊勝なリナ=インバースって感じで良かったです。

余談

 PS版で条件を満たすとタイトルメニューに出現する「特典」は、PSP版では初期から「ギャラリー」として出ています。

 達成率が特定の値に達するとマリアからの一言コメントがあったり、100%を達成するとマリアとボーイからコメントがあったりしますが、これらは回想不可能です。ただし、そのコメントの内容や長さは、達成率を上げる作業に見合ったようなものではないため、苦労してまで見るようなものではありません。

おまけ

 達成率で表示の変わるタイトル画面三種と達成率100%到達時のコメント画面
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達成率100%セーブデータ

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 攻略は下記サイトを参考にしました。ありがとうございました。
 サンパギータ 攻略